神戸 徒然の記, ちいちゃんのかげおくり
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2013/12/31/(火) しろぴ
ちいちゃんのかげおくり
戦争の悲劇を伝える傑作です。

この冬休みには友人の娘たち二人を預かっていたので、
長男を含め5人の子供に読み聞かせしました。

ちょっと思うところあって、最初は長男に読ませたものの、
8歳のASDの子供が沼田さん(「かさ地蔵」の語り部)のように読むのは難しい。
周りの子供たちは、携帯で遊んだり、喧嘩をしたり、ママのお手伝いしたり。
兎に角、物語には集中しません。


でも、私はこの頃の作品には親しみがある。

戦争世代の父に教えてもらった。

戦争で家族みんなを失い、
ちいちゃんが、一人寂しく死んでいくことを知っている。

父親の出征前に、家族みんなで遊んだ影おくりの、空に残る家族4人の姿が作品全体に凄まじい緊張感を醸し出す。

まさに、空襲によって彼女たちが影になってしまうことを予感させるからだ。


始めのうち、
私は長男の手本になるように読めていたが、
空襲に会い、ちいちゃんの一人称が増えるにつれ。
感極まり、途切れ途切れにしか読めなくなった。

すると、なんと、子供たちが私を応援するように物語を継ぐように読んでくれるのです。
いつの間にか、5人の子供が取り囲み、真剣に物語を聞いていました。

ちいちゃんが、最期の影おくりをするとき、
一人で「ひとーっつ、ふたーつ」と数えていると、
空からお父さんやお母さんの声が聞こえてきて、家族の声が重なっていきます。

別に、何の説明もしていませんし、子供たちには初めて読む作品なのに、
一人ずつ声が重なる場面に合わせて、
「よーっつ、いつーつ」でお姉ちゃんが加わり、
「むーっつ、ななーっつ」で長男が声を合わせ、
「やーっつ、ここのーっつ、」では3歳の子供までが一緒に読んでいました。
「とお!!」、、もう読めません。

すると、私ばかりか、子供たちも泣き出してしまいました。
「ちいちゃん、最期死んじゃうの」


子供は、だから読みたくなかったと話していましたが、
そう感じる心があるからこそ伝えたい作品なのだ。
泣かせてごめんね。


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